12新潟司所研究会
いけばな行事 人の和が次の大きな輪を創る!
知と技と感性を学ぶ 研究会
2012年6月10日(日) spectator:4086
- 新潟県内から集まる勉強会
新緑がその色を濃くしてゆく初夏。緑したたる6月にいけるいけばなの表情は豊かに語りかける。
生まれて成熟してゆくときの勢いは瑞々しく植物も人間も同じだ。
人は知への探究心があるかぎり、年齢に関係なく成長を続けられるように思う。
- 先人の知恵を学ぶ
物事を知れば知るほど、わからないことだらけだと知らされる。
知らないということを知ることが、また学ぶ意欲にもなってくる。
学ぶ姿勢として最上な方法は、頭の中を空っぽの状態にして文字や言葉を取り込むことだ。
生半可な知識は横に置いて、素直に五感で感じたことを心の中にいったん納めてみる。
- 手直しを見るのも大切な勉強
それを何度も何度も繰り返してゆくと、本質がみえてくるような気がしてくる。
世の中には答えのない問題のほうが圧倒的に多い。
年齢を重ねてくると、その経験が既成概念という色眼鏡を作ってしまい物事の本質を歪めてしまうことがある。
最良な答えを求めるためには、素直な気持ちで、様々な方向から冷静に検証してゆくことが必要となる。
- 緊張と和やかさと
そのときに重要なのが、囚われない心と五感で感じた豊富な知識を持つということだろう。
今の時期の勢いのある瑞々しい自然の景色を見ていると物事の本質と重ねていることがある。
自然はその出生や環境に逆らわず、ありのままに成長してゆく。
風が強いところでは身を低くし、虫に食べられれば食べられるままにしてやがて再び葉が繁る。
そこには至上の素直さが存在し、混然としたなかにも不思議な統一といった心地よさがある。
そして、ぐいぐいと再生してゆく植物のたくましさに、命の不思議と咲く花の美しさで古来より人々を魅了してきたのである。
人間にとって、この自然の心地よさのようなものがすべてのものの本質のありようなのではないだろうか。
現在は未来の出発点であり、現在は過去からの延長線上にある。
過去を知り、新しきを取り入れる。
人はそれを原動力にして生かされている生物なのかもしれない。
- 心粧華: 祈り花 想い花
- 心粧華:才の花 生花(谷間):夏ハゼ
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