2013庭の生きもの1
生きものたち かけがえのない「いのち」のかたち!
庭で出会う生きものたち ~ 2013年4月‐7月 ~
2013年8月5日(月) spectator:4165
- セミが脱皮する夏
家の小さな庭にも毎年繰り返し四季が訪れる。
季節の変わり目をいろいろな植物が咲いて教えている。
同じ種類の植物は、だれひとり時を間違えることなく、一斉に花が咲く。
不思議なことだ。
つぎつぎに季節を追って、狭い庭だけでなく、広い地域一帯の同じ花どうしが申し合わせたように時を同じにして咲いている。
花は、昆虫なしでは生きられない。
そのために戦略を持って生きている。
例えば、ホタルブクロ。
その花の形状から中型のハナアブ、ミツバチ用となっている。
大きいハチは入れない。また小さいハナアブも入ったところを見たことがない。
大きな花には大きな昆虫、小さな花には小さな昆虫が相棒となっており、ひょっとして花の種類だけ昆虫の種類もいるってことかな。
毎朝、庭の餌台でスズメに餌をやっている。
生まれたての子スズメを連れてやって来て、お披露目をしてくれる。
かわいいものだ。
しかし、その子スズメも安心してはいられない。
ある朝、モズの大きめのハヤニエが枝に挿してあった。
モズが高鳴きして飛んできた。
よく見ると、かわいそうに鳥のヒナだ。
犠牲になるのはカエルなど小動物だけではないのだ。
自然界の厳しさはこの庭の中でも見ることができる。
なぜか、今年は小さな緑色のアマガエルが多く住みついている。
たまに家の中に入ってくるが、こいつはかわいい。
入ってくると云えば、サンルームの天井が透明なせいか、
チョウチョやハナアブなど、ときどき入り込んで天井でばたばたさせている。
手に止まるとしばらくじっとしてから飛んでゆくので、そっと写真を撮って放してやる。
アゲハチョウやシジミチョウなどは庭に住みつくようになった。
今年の夏、気掛かりなことがあった。
セミの鳴き方がおかしいのだ。
短く、ジッ、ジッ、 ジッ … と変な静けさで気持ちが悪い。
今まで夏本番の時期でも30度に届かない涼しい日々が続いていた。
それがこの二日前あたりから、ようやくセミらしいうるさい大合唱が戻ってきた。
やはり、夏は夏らしくないといけない。
春、つぼみが膨らむとめずらしい渡り鳥が翼を休めに梢に止まる。
花が咲けば、蜂やハナアブが忙しく飛び回り、
草丈が伸びるにつれ、昆虫たちが増えて行く。
季節と共に花が咲き、鳥や昆虫たちが蜜を求め、お陰で花は次の世代を残せてゆく。
小さな庭にも四季が巡り、そこに蝶や鳥が舞い、人間が生きていく。
すごい世界だなあ。みんなつながっているんだよ。
みんな、かけがえのない命をつなぐトップランナーたちなんだね。
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