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生物の叫び

 生きものたち          かけがえのない「いのち」のかたち!

 生きものたちの叫び

     2010年5月22日(土)            spectator:1966

  • 朝の散歩で出会った光芒

朝焼け

農業用排水路に咲くダイコンの花

日は、1992年の国連地球サミットで採択された「国際生物多様性の日」だ。
この条約は温暖化対策とともに豊かな地球環境の保全を守り、生物の多様性を維持していくための世界的な取り組みである。

今、ナイロビでその「生物多様性条約」の会合が行われている。

農業用排水路で子育てするアイガモ

そこで日本政府は、国内の環境保護団体でつくる「生物多様性条約市民ネットワーク」の働きかけを受け、水田の生物多様性の重要性からその保全を強化する旨を、10月、名古屋市で開催される同条約第10締約国会議(COP10)で採択する決議に盛り込むことを提案するという。

同ネットワークが政府に対して「水田が周辺の湿地や河川などと水路のネットワークを形成して特有の生態系をはぐくみ、水資源の保全や土壌の流失防止、局地的な気候の安定などに重要な点を強調し、「河川や池から水田に移動して食料になる魚類やその他の水生生物など、さまざまな種が生息できる自然環境を維持する政策を取ることを締約国に要請する」としている。

水田で餌を探す白鷺

そして、水田の生物多様性を評価する調査の実施なども促していくとする。【ナイロビ共同より】

これに対して新潟の代表的な景観となっている田園風景はどうか。

数年前、新潟市近郊の除草剤による見苦しい景観に我慢がならず新潟日報の「窓」欄に三度投稿しすべて掲載されたことがあった。
新潟県と新潟市から数日もたたず同日同時に反応が「窓」欄に載った。また、読者の反応も多く寄せられ、その月の話題になった。

ラジオ番組に出演しこの惨状を訴えたり、さらに国、県や新潟市などにも書簡を送って改善をお願いしたりした。

除草剤で立ち枯れたままの農道や畦

農道に大量に散布される除草剤

かし、少しは改善の兆しはみえるものの今でもこの新潟の農地の見苦しさはどうだ。

農道を大きな除草剤の入ったタンクを積んで大量に散布している。風があれば稲にも周辺にも影響があるはずだ。

そして、そこは少なくても生物や微生物の生活圏を奪い、まさに死の土壌をあえて作っている。無害などと謳っているが台所洗剤と同じ成分だという。

洗剤づけの田園など、本当に無害なのか!

除草剤で黄ばみ始めた畦

稲までも変色

名もない生物の中には我々の想像を越えた多様な役割や可能性をもっていて、何かしらの役目をもって地球という生命体の一部を構成しているはずだ。

生物の連鎖を断ち切るような行為は地球規模での背信行為である。

他県ではこれほどの除草剤の多用、いや乱用といってもいいほどの景観無視の農業は見当たらない。

日ごとに変わる川の水の色

日ごとに変わる川の水の色

冬の澄んだ川の川底に自転車などが見える

農薬の歴史は戦争の歴史が終わり、大企業は爆弾を作る代わりに農薬を大量生産してきた。戦後、欧米からは日本は農薬で人体実験をしているとまでいわれたくらい農薬を大量に使用した。

有吉佐和子の「複合汚染」が出たころから、消費者の眼が厳しくなると、減農薬の声が日増しに高くなる。すると今度は、省力化で環境にやさしいなどという言葉を使って「除草剤」の生産を増やしていったのである。

新潟で使用される約1万トンの農薬のうち三分の一は「除草剤」であるという。

かくして、新潟の水田の水路や畦や農道は除草剤着けになり、除草剤着けのこげ茶色に変色した農道や畦畔にかこまれた田園風景が新潟の源風景となってしまった。

農道に顔を出すツクシ

地球上には微生物も含めあらゆる生物の種類は3千万種とも推定されているが、先日の新聞ではインドネシア・パプア州の森林で多数の新種の哺乳類や両生類が発見されたことを報じていたように実態はまだ解明にはほど遠い。

人類が特定できた生物は約200万種にすぎず、さらに人類が解明している生物の遺伝子情報になるとたった200種にすぎないのだという。

アオスジアゲハ

国連生物多様性条約事務局が公表した「地球規模生物多様性概況第3版(GBO3)」によると、地球上の脊椎動物の個体数は、1970年~2006年にかけて約3割も減少したという。

生物全体となると毎年この地球上から数万種もの植物や動物が消滅しているといわれている。

植物だけでも植物全体の四分の一が絶滅危惧種だという。

しかし、この数十年で世界の人口はほぼ倍増した。しかも、その勢いは加速度的に急カーブを描くように増加傾向にある。

餌を求めてやってくる渡り鳥

人類は、環境破壊や乱獲などでおおきな恩恵をもたらす生態系を傷つけ、自らを危機的状況に追い込んでいるのである。

一度絶滅した種を人間が作り出すことはできない。

ましてや自然なくしては人類は生存できない。

人類は、地球上では3千万分の1の構成要素にすぎないのである。

その人間が自然を征服するなどというおごりはやがて自然界から淘汰され人類を滅ぼすことになるだろう。

新潟市は「蒼いふるさとへ」のキャッチコピーで田園都市を謳っているが観光立県を目指すなどとどこを向いて叫んでいるのか。

こんな風景はいらない

新潟のイメージダウンでしかない

佐渡では朱鷺をシンボルとして多様な生物が生息する環境を作ろうとしているのにこのギャップをどう理解すればいいのだろう。

死の連鎖は地球上の弱いものから始まってゆく。

トンボやチョウなどの近年の極端な減少との関係は本当にないのか。

10月に政府が出す生物多様性条約第10締約国会議(COP10)で採択する決議に新潟は答えを世界に向けて示さなくてはならないだろう。。

新潟の心安らぐ真の田園風景を取り戻してほしいことを切に願うものである。

心休まる蒼いふるさとへ帰ろう

畦に花を植えた田


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