五大惑星一直線
天体観察 果てしないロマンが宇宙にある!
五大惑星一直線
2002年4月25日(木)~5月14日(火) spectator:3609
- 笹川流れでとらえた金星、土星、火星の正三角形
- 4月25日 諸上寺展望台
今年、4月より6月にかけて、西の空に水星、金星、火星、木星の五大惑星が終結する。惑星が太陽の片側に集まり、今回のように比較的観察条件が良いのは数十年に一度のことで、次に見れるのは、2060年になるという。
各惑星の明るさは、金星の-4等級、木星の-2等級,、土星-0.1等級、火星は1.5等級となっている。これに三日月が惑星を追い越して行く。5月になると金星がひときわ明るく輝く。
撮影は夕暮れを背景にして星の距離感を出そうと試みた。
きれいに星と景色が溶け込む時間帯は、午後7時半前後のいいところ15分程度だということがわかった。
4月25日(木)いけばなの稽古が終わってから瀬波の諸上寺展望台から桜を前景にして撮影。ほぼ一直線に、上から木星、やや離れて土星、火星、金星、水星と並んでいる。
- 5月2日 巻町越前浜
5月2日(木)は快晴になった。
巻町越前浜の砂丘地の丘から佐渡方向にカメラを向ける。意外とひっきりなしに飛行機が飛んでいて、撮影もそのつど中断した。
土星と火星が横に並んだ。
(左の画像)
刻々と五大惑星は変化していく。
5月6日は火星、土星、金星がほぼ正三角形に並ぶ。なんと神秘的な光景だろう。そう思うのはキリスト誕生のときも同じようにこの三角形が西の空にあったと思うせいだろうか。
- 5月6日 笹川流れ
遠く粟島の灯台の明かりと、五惑星とがつながった。
(左の画像は、正三角形を作る火星 土星 金星)
フイルムを使い果たして帰る途中に見た、金星が夜の海の上を煌々と照らして、一条の光となって向ってくる様をあくなきまでに見た感動は今も鮮明に脳裏に焼きついている。
- 5月14日 府屋碁石海岸
5月14日(火)山北町府屋の碁石海岸に行った。ちょうど絵になる立派な岩があり、地球照に輝く三日月が五大惑星の間に割って入ってきた。土星とほぼ同じ高度にある。水星はまだ水平線の下だ。
この日は地球照の美しい月が上ってきて、その下の土星に接近する。地球照とは三日月の欠けている部分に太陽の光が地球に反射され照らされる現象をいう。地球より約38万kmかなたの月を照らすのである。
星の撮影は快晴でないとなかなか絵にならない。またそんな日は意外と少ない。
特に撮影したいと思う日に限って曇りや雨だったりする。
自然は決してこちらの思いどおりにはならない。
それがまた自然の醍醐味でもある。
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