いけばなの存在
■ いけばなの存在
■ 花をいけること
■ 道の文化
人はひとつひとつ苦難を乗り越えることで鍛えられ強くなっていきます。知らず、かくありたいと思う心が人を突き動かし、困難を克服することで生きていることを実感していきます。
この生きていることを実感するために苦難に遭いながら人は生かされているのかもしれません。
先人はそのことを人の「道」として説きました。
茶道、華道、書道、香道、そして様々な武道に限らず日本の伝統文化は道の文化として存在します。
しかし、どんな道も決して平たんな道ばかりではありません。
苦しければ苦しいほど後になってより大きな充足感を得られるのは山登りに似ています。
今の苦労も頂上に着けば、苦しかったことも忘れるような素晴らしい眺望と充実感を味わうことができるでしょう。
生きるとは苦しみながら知らず人間としてさらなる高みを目指すことのような気がします。
険しい稜線上の山道は、右に行き過ぎたり、左に過ぎると断崖絶壁になります。
転落を避けるために極端に走らぬよう人としてのあるべき中庸の道を学びながら歩み続ける。これが日本の道とつく伝統文化の本質のひとつであると考えています。
■ 生きる指針
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