13ハバロフスクいけばな講習会-2
いけばな行事 人の和が次の大きな輪を創る!
ハバロフスク いけばなデモンストレーション
2013年10月18日(金) spectator:4314
- 極東国立科学図書館 3階 「虎の間」
今回のハバロフスクへの渡航は台風26号ともろに重なった。
不測事態回避のため、16日に新潟空港から成田に飛び、成田で前泊することにした。
しかし、我々の午後3時に飛ぶ予定の便の前は全便欠航。何とか1時間以上遅れて飛んだのだが、成田上空に来てから着陸まで2時間上空待機。
16日は成田エクスプレスは終日運休。京成成田線も駅の土砂崩れで不通になっていた。
どんな困難があっても成るものは成り、条件が整っていても成らぬものはならないのである。
そんな訳で、17日に無事、ハバロフスクに着き、同日夕方には翌日の段取りを終え、18日は順調に午前の太平洋国立大学の講演を行い、夕方5時から7時までのいけばなデモンストレーションに臨むことができた。
会場は、アムール川に近く、ウスペンスキー寺院、大聖堂広場と並ぶ「極東国立科学図書館」 3階
ハバロフスクで一番美しいと言われている、レンガ造りの3階建ての優美な建物だ。
野口秀明総領事の挨拶、ライサ図書館長の挨拶のあとに登場という運びになった。
会場は満員。後方に、さらに通路にも椅子が追加されて、次々と入場者が増えてゆく。
皆さんのいけばな、日本文化への関心の高さが伺われる真剣なまなざしだ。
総領事も館長も最前列で聴講される。
まず、画像を使って京都の紹介と新潟での活動の模様を紹介し、いけばなの様式の説明に入ったところで瓶花をいける。
妻の美砂子と佐藤みつ子師範は次々と各種のいけばなデモンストレーションをこなしていく。
効率的に、多くの情報といけばな作品を見せてゆくという手法をとった。
ホールにも作品を飾りつけ、できるだけ多くのいけばなを展示した。
ホールにいけた白樺の作品は、シベリア鉄道の車窓から見た、延々と続く白樺林の大湿原を表現してみた。
主催者の在ハバロフスク日本国総領事館の協力体制は見事だった。
外国での花材や資材の準備は大変なのだが、周到な打合せにより想像以上の花材が用意されていたし、ロシアのスタッフの動きもすばらしかった。
不安らしい不安もなく、スムーズに行程が進んでゆく。これが事業を成功させる鍵だ。
デモンストレーションを終えた後も、質問や感想を熱く語りかけてこられた方々がいた。
何かしら心に残ってくれたら幸せなことだと思う。
明日は、招待者用と経験者・一般招待者の二つの講習会が待っている。
- 極東国立科学図書館 3階より、大聖堂広場とアムール川
リンク: ハバロフスク いけばな講習会
リンク: ハバロフスク 太平洋国立大学 講演
- コメント ○ご自由にお書き下さい。 (認証コードをお忘れなく!)
a:4314 t:1 y:1