08新潟市いけばな芸術展
いけばな行事 人の和が次の大きな輪を創る!
G8労働大臣会合開催記念 新潟市いけばな芸術展
2008年5月8日(木)~13日(火) spectator:7767
- 新潟市いけばな芸術展とロシア交流。
新潟市で開催されるG8労働大臣会合と政令指定都市移行一周年を記念して、市内22流派が参加して「新潟市いけばな芸術展」が新潟伊勢丹で開催された。
先月の新潟三越での「新潟市十八流派いけばな展」が目標を大きく上回り、一万六千名の観客動員数を記録していた。
その3週間後のいけばな展である。
この年は、新潟県の新潟文化祭2008実行委員会、新潟県華道連盟、新潟市華道連盟、合同主催で意思決定が二転三転したなかで始まった四月上旬の新潟市華道連盟二十周年記念華展「新潟市十八流派いけばな展」
4月末から5月6日までNST主催で仮屋崎省吾氏がゲストの朱鷺メッセでの「世界のらん&夢フェスタ2008」
そして、5月7日にいけ込の当いけばな展。
さらに5月下旬から6月末までの「會津八一記念館いけばな展示」と行事が重なり、同時に打ち合せも一年にわたりそれらが重複する異常すぎる過酷なスケジュールとなった。
当「新潟市いけばな芸術展」の運営は昨年の新津華道連盟と連携した経験が今回の実行委員会でもいかされ、約一年間で六回の実行委員会と三回の実務者会議のなかで懸案事項が決まっていった。 尚、豊栄華道会は個人参加となった。
事業内容も、新潟伊勢丹7階本会場、同2階ロビーでのロシアの絵画といけばな展示の特設会場、そして各階エスカレーター脇の挿花。
セキュリティが厳しいG8労働大臣会合会場、朱鷺メッセでの挿花。万代バスセンタービル2階「リターナ」での六流派とロシアとのデモンストレーション。
そして、ロシアのお客様の接待と多岐にわたっていた。
毎回の会議時間は2時間。このなかでかなり効率良く合議に至ったのは、いかに協調性が高く、品位の高い組織であったかを証明している。
開場式には、新潟県知事 代理 県民生活・環境部 副部長 飯沼 克英 様、新潟市長 代理 新潟市理事 文化スポーツ部長 若林 孝 様、㈱新潟伊勢丹 常務取締役 鎌形 秀昭 様、そして 在新潟ロシア連邦総領事館 総領事 クラコーフ・ワシーリー 様をお迎えし、そこに、新潟市ポートクイーンが花をそえて盛会にとり行われた。
前後期に分け、先着500名の来館者には、新潟の花「チューリップ」が配られた。
今回のいけばな展にはロシアから67名のいけばな愛好家が見学と研修、観光に訪れることになってた。
そして、世界8カ国からの要人とその関係者、多くのマスコミ関係者が新潟を訪れるのである。
そこで、国際的いけばな展としての格と質を高めるために、各国の労働大臣賞を設置していただくため各国の大使閣下への依頼や、G8労働大臣会合の会場になる朱鷺メッセでの挿花。
大型作品の設置で世界に新潟のいけばな文化を発信するという主旨で、新潟市から多額の花材費に対する助成金の要請も行ってきた。
新潟伊勢丹7階の約百三十坪の会場は、導線を出来る限り長くとるように、伝統エリア、現代花エリア、新潟の情景エリア、そして近未来エリアを設けて、生け花の歴史がわかりやすく、そして未来に向けて発信するという趣意で設計した。
新潟伊勢丹の多大のご協力とご理解により期待通りの会場が完成したのである。
しかし、いざ開催されると前期の観客数が思うように伸びない。土曜日、日曜日の朝10時直前でも市内が驚くほど閑散としていたのである。
G8の過剰な交通規制の報道が原因だったと思われる。市内の飲食店も客足がいつもより少ないことを嘆いていた。
ところが後半、月曜日になると、土曜日曜に次ぐ三千名もの観客数を数え、最終日もその勢いは衰えず、ついに目標の一万五千人を上回り、最終的に観客動員数、一万六千名と発表することが出来たのである。
奇しくもひと月前に終わった新潟三越でのいけばな展とほぼ同数の観客動員数となった。
後日、あの過剰規制報道がなかったら2万人を超えたかもしれないという新潟伊勢丹との会合で出た言葉が実感を帯びていた。
ロシアからのお客様には、ロシアの画家の作品といけばなの展示を新潟伊勢丹2階の玄関ホールに特設会場を設け、となりの新潟交通万代バスセンター2階「リターナ」において、六流派とロシア側とでデモンストレーションを行った。
そして3日間、新潟市の観光も楽しんでもらったのである。
これだけの成果と成功した背景には、そこに新潟の人たちの暖かいおもてなしの心があったことを忘れることができません。
特に、ホテルオークラ新潟、大栄寺、北方文化博物館、新潟ふるさと村、白山神社、燕喜館、シルバーホテル、蒲鉄トラベルの関係者の皆様には特別のご配慮を頂き、ロシアの人々に深い印象を与え喜んで帰途についたことを明記し、御礼の言葉といたします。
そして、新潟国際情報大学の若者たちが通訳と国際交流に貢献してくれたことに感謝いたします。
また、流派を超えて安全管理や行動を共にしていただいた先生方、そして暖かく歓迎してくださった、いけばな関係者、新潟伊勢丹、新潟市の皆様に深く感謝の意を表したいと思います。
以下に、公式報告書(6頁)の内の一部を記します。
政令指定都市移行一周年記念
G8労働大臣会合開催記念
新潟市いけばな芸術展 結果報告
1.主 催 新潟市いけばな芸術展実行委員会
(新潟市華道連盟 新津華道連盟)
2.後 援 新潟県,新潟市,新潟県華道連盟,新潟日報社,朝日新聞新潟総局、
毎日新聞新潟支局,読売新聞新潟支局,日本経済新聞社新潟支局、
産経新聞社新潟支局,NHK新潟放送局,BSN新潟放送、
NST新潟総合テレビ,TeNYテレビ新潟,UX新潟テレビ21、
エフエムラジオ新潟,FM PORT 79.0
3.会 場 新潟伊勢丹 7階 アートホール 他
4.会 期 2008年 5月8日(木) ~ 5月13日(火)
前期展 5月8日(木) ~ 5月10日(土)
-ウラジオストク訪問団67名
後期展 5月11日(日) ~ 5月13日(火)
-G8労相会議開催期間
展示時間 Am10時 ~ Pm7時30分
(10日はPm6時、13日はPm5時終了)
5.華 席 各流代表席 は、通し席 12席
前期 62席 、後期 62席 計124席
(1階正面玄関、2~6階のエスカレーターサイドに展示 )
( 2階入口特設コーナー、ロシアの絵画といけばな展示 )
斑鳩流・池坊・遠州・MOA山月・小原流・華道遠州・華道本能寺・宏道流・古流松應会・古流松藤会・古流松濤会・嵯峨御流・松生派・成月流・千家古流一陽会・草月流・日新流・東山源氏千家古流・北斗流・柳古流・容真流・龍生派
(参加団体 22流派、参加者233名)
6.会場図 -別紙図面-
7.入場料 500円 前売券 300円 ※中学生以下無料
8.開場式 5月8日(木) 午前9時30分より
9.宣 伝 ポスター配布・テレビCM放映など
10.総 評
新潟市が国際会議G8労働大臣会合の開催と政令指定都市移行一周年を記念して開催された当いけばな展は、国際的催しにふさわしい22流派の力作が展示されました。
サミット開催による影響は規制強化が響き人出の鈍いスタートとなりましたが、後半は口コミ効果と天候にも恵まれ当初想定した1万5千人を超える観客動員の目標を達成いたしました。
また、ロシアウラジオストク市から来港した投資家グループ24名を含む、67名との交流では、いけばな愛好家どうしとのデモンストレーションや絵画とのコラボレーション、そして新潟の良さを最大にアピールした市内観光などの相互交流も大きな成果をもって無事に終えることができました。
これもひとえにご協力ご支援いただきました新潟伊勢丹様、新潟市当局、ホテルオークラ新潟様、蒲鉄トラベル様、そしてマスコミ各社のお陰によるものと深く感謝する次第です。
誠にありがとうございました。
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