2月の鳥2012
生きものたち かけがえのない「いのち」のかたち!
冬の渡り鳥 ( 新潟の豊かな自然にふれて)
2012年2月8日(水) spectator:6939
- 頭上を飛翔するオジロワシ
- 五頭連峰上空を飛ぶ白鳥
新潟の冬はロシアのシベリアから渡ってくる鳥たちの宝庫である。
新潟市の中心部には「鳥屋野潟」車で小一時間の所には東に「福島潟」西に「佐潟」そして南には「瓢湖」(阿賀野市)があり、数万羽におよぶ渡り鳥たちが翼を休めている。
その数は日本一といわれている。
これも新潟の大きな宝である。
雪国のつかの間の晴れ間となった2月5日と6日にかけて四つの湿地帯へ撮影に出かけた。
- 鳥屋野潟
2月4日。この日は時折寒風に雪が混じる寒い日だった。
白鳥たちが葦を背にして休んでいる。
ときおり白鳥やヒシクイなどの小さな群れが飛び、ミサゴが頭上をゆっくり餌を求めて旋回する。
新潟市内の中央にある野鳥の宝庫である。
観察用の施設や駐車場くらいあってもいいのではないかと愚痴がついてでるほどの寒さだった。
- 佐潟
1996年にはラムサール条約登録湿地に指定された淡水の砂丘湖で、水源は砂丘の地下水などの湧き水。生活用水が入らない。
1998年に環境庁が設置した「佐潟水鳥・湿地センター」から雪の佐潟を一周した。
何度も雪に足を取られながら歩いてゆくと幸運にもオジロワシに遭遇。翼開長2mを超す日本で見られる最大級のワシだ!
さらに湖の端まで行くとそこは白鳥やヒシクイなどの通り道。頭上を低く通過する鳥たちの撮影に時間を忘れるほどでした。
- 福島潟
かやぶき屋根の趣ある家の前に広がるまだ歩けるほど締まった新雪の上を歩いてゆくと水辺が広がる。
目の前の足元からいきなりアオサギやるり色のカワセミが飛び出したりして驚かされる。
しばらく水辺に沿って歩いてゆくと観察小屋に着く。
その2階の屋上まで登ると潟が見渡せるがあまり多くの鳥は視界に入ってこない。
車に戻るとき、何かに驚いたのかそれは見事というほかないほどの数の白鳥や鴨などが一斉に飛び立った。
帰り際、走っている車の前に現れた猛禽類のノスリ?
- 瓢湖
新潟市内から車で1時間以内で来れる隣町となる阿賀野市水原にある人造湖でラムサール条約登録湿地である。
新潟の白鳥との歴史はここから始まった。
それほど大きくない池に6000羽もの白鳥やそれ以上の数の鴨類がひしめいている。
新潟県内でラムサール条約登録湿地は、新潟市近郊の佐潟と瓢湖。そしてあの尾瀬ヶ原の3か所である。
新潟市はこの貴重な地、佐潟と瓢湖が近接し、日本一長い信濃川や河口の川幅が1kmもあろうかと思われる阿賀野川があり、それらが福島潟はじめ多くの湿地帯をつくり、野鳥の生息地として守られ残されてきた。
これらは野生の鳥たちにとって重要な生息の場であり、世界的にも貴重な湿地帯となっている。
新潟はもっとこのことをアピールしてもいいんじゃあないかな~。
二日程度の撮影でこんなに豊かな野鳥が撮影できるのだもの!!
ウラジオストク日本センターのサイトで赤塚中学校にある早川亜美氏作の白鳥像のいきさつや新潟との交流と私の撮影した冬の渡り鳥の画像が紹介されています。
リンク:http://www.jp-club.ru/?p=2441
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