金環日食の日12
天体観察 果てしないロマンが宇宙にある!
金環日食の日に
2012年5月21日(月) spectator:4759
- 新潟市より見た部分日食
- 撮影機材:400mm+×1.5 サンシェード、日食グラス
金環日食が21日午前7時半前後、曇空だったが九州南部から東北南部の太平洋側で観測された。
他の地域でも、部分日食が沖縄から北海道と日本全土のほぼ全域で観測された。
新潟では筋状の薄い雲があったが、ほぼ晴天のなかで部分日食を撮影できた。
国内で金環日食が観測されたのは1987年9月23日の沖縄以来、25年ぶり。
このような広い範囲で観測できるのは平安時代の1080年以来932年ぶりとのことだという。
次回の金環日食は2030年6月1日。北海道で観られる。
また、皆既日食は2035年に北陸、北関東で観られるが、このような規模での金環日食が観られるのは300年後になるという。
- 撮影機材 Nikon D90 Tokina AT-X400AF
- AM6:24 日食が始まる。 → AM6:32
- AM6:37 日食が始まる → AM6:47
- AM7:04 日食の面積がどんどん広がる → AM7:17
- AM7:34 日食が最大に近づく → AM7:36
- AM7:38 日食が最大に → AM7:40
- AM7:48 日食が最大を過ぎて → AM7:57
- AM8:11 左下方に月が降下 → AM8:24
- AM8:45 日食の終焉 → AM9:00
- 伝記による日本の日食
天照大御神の天の岩戸の神話は日食を表しているとの見方がある。
文献がないため地球の自転速度低下により特定できないとしているが、
計算上は、邪馬台国の時期に日本列島で日食が2回起きた可能性がある。
卑弥呼が死んだとされる247年と248年である。
記録に残る金環食の歴史
参考
628年 4月10日(推古天皇36年3月2日):『日本書紀』で日本で記録に残っている最古の日食。部分食だったらしい。
975年 8月10日(天延3年7月1日) :『日本紀略』に記された平安京を初めて観られた皆既日食。
以下金環日食
1080年12月14日(承暦4年11月1日) :中国奥地に始まり九州、四国、本州南半分を覆ってアリューシャン列島付近に達する。歴史上日本最広範囲に及ぶ観測が見られた。
1183年11月17日(寿永2年閏10月1日 :平家物語や源平盛衰記に記されている水島の合戦のさなかに起こった日食。
1210年12月18日(承元4年12月1日) :京都で中心食。山陰沖(島根県隠岐島)で始まり太平洋を横断して北アメリカ西岸沖で終わる。
1730年 7月15日(享保15年6月1日) :京都で中心食。中央アジアで始まり東アジアを横断して北太平洋で終わる。
1839年 9月 8日(天保10年8月1日) :江戸で中心食。中部日本で始まり、ハワイのすぐ南を通り南太平洋の南米大陸沖で終る。
1872年 6月 6日(明治5年5月1日) :北海道のほぼ中央をを中心食帯が通過。広い範囲で観測された。
1883年10月31日(明治15年10月31日):北関東から南東北にかけて観測された。食の始めは日の出前だったので、日の出の時点では食分は0.1~0.2ほどであった。
1943年 2月 5日(昭和18年2月5日) :北海道のほぼ中央をを中心食帯が通過。広い範囲で観測された。東部ではほぼ日の出と同時に食が始まった。
1948年 5月 9日(昭和23年5月9日) :金環皆既食 礼文島起登臼付近で日本の観測陣による観測が実施され、アメリカ人の見物客もあった。
1958年 4月19日(昭和33年4月19日):トカラ列島で観測された。
1987年 9月23日(昭和62年9月23日):沖縄本島を中心食帯が通過。沖縄の本部町では中心食帯の中心線が通過したので、完全な同心円の金環が観測された。
(Wikipedia より)
2012年 5月21日(平成24年5月21日):九州、四国、東海、関東、東北南部の太平洋側を中心食帯の中心線が通過。その他の日本全土に及ぶ地域でも部分日食が見られた。
- コメント ○ご自由にお書き下さい。 (認証コードをお忘れなく!)
a:4759 t:5 y:0