新潟市の桜11
いけばな歳時記 季節の節目に出会う花!
満開の新潟市の桜
2011年4月18日(月) spectator:3573
- 白山公園 リュートピアの屋上より
- 朝のじゅんさい池公園にて
今年は例年より遅れていたがようやく新潟の桜も満開となった。
桜の花には青空がよく似合う。
明日以降は雨や曇り空が続くという予報でいてもたってもいられず、午後からのいけばなの稽古の前に撮影してきた。
じゅんさい池の閑雅な桜。すごぼりの川沿いに咲き誇る田園の桜。鳥屋野潟の周囲を巡る桜並木。白山公園の俯瞰して観る雲が湧くような見事な桜。
そして、稽古のあと、今日が最後だったじゅんさい池の祇園しだれ桜の夜の観桜会の撮影。今年は節電のためかがり火だけだったが逆にとても幻想的だった。
今日18日、朝早くから夜の9時すぎまで精力的に撮影して廻ってみた。
- すごぼりの桜並木
- 鳥屋野潟の桜並木
- 白山公園の桜
日本人にとって桜は最も親しみを感じている花である。
暦のない時代から桜の開花は農業開始の重要なサインであり、穀物の神が宿るという信仰があって古くから生活の近くにあった。
中国思想を吸収していた時代から平安時代になって国風文化が興ってゆく過程で梅から桜が日本の象徴のようにして広がった。
現在の花見を初めて恒例行事としたのは嵯峨天皇である。そして御所の左近の梅が桜に植えかえられ、花と云えば桜をさすようになる。やがて桜は国花としての地位を確立してゆく。
今使っている百円硬貨にも桜のデザインが使われている。
桜にまつわる話は枚挙にいとまがないが、バサラ大名として有名な佐々木道誉は、見事に咲いた桜の大木の根元に胴を流し込んでそれを花器とし、植えたままの桜をいけばなとしたという話が残る。
また西行の「願わくば花の下にて春死なん。そのきさらぎの望月のころ」の和歌は有名である。
桜の潔く散るさまから「花は桜木 人は武士」という精神が江戸時代に起こった。この潔さが日本人のDNAに受け継がれた。
桜の寿命は意外と長い。環境が良ければ長命で五大桜のうちの神代桜は1800年の寿命を持つと云われている。
- 夜の観桜会 じゅんさい池
春、4月新しい年度がスタートした。豪華に咲き誇る桜は門出を祝う花としてこれほどふさわしい花はない。
その桜も時期が来ると一斉に散ってゆき匂い立つような若葉の季節へと衣替えをしてゆく。
こうして新潟の春も足早に過ぎてゆく。
撮影 2011年4月18日(月)
- 桜の生花
- 春の野辺の景色
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