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北穂高岳

  山と自然           一歩一歩登った山々に美の原点がある!

 北穂高岳    標高 3016m

   2011年8月1日()         spectator:1405

  •  槍ヶ岳側から見た北穂高岳

山頂直下に北穂高小屋

涸沢ヒュッテより北穂高岳南稜を見る

高連峰は西穂高岳、前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、そして北穂高岳を有する日本アルプスを代表する山岳地帯。

それらの頂から俯瞰する景色は雄大でダイナミック。

私にとっても日本の名山のなかでも特別の存在だ。

標高2,300mに建つ涸沢ヒュッテのテラスから仰ぎ見る穂高連峰に包みこまれるような涸沢カールの雰囲気もとてもいい。

南稜より見る前穂高岳と涸沢カール

今回は北穂高岳を目指して来たのだが、昨日、涸沢ヒュッテに着いたときは小雨模様。

奥穂高岳に続くザイテングラード(支稜)方向に心変わりさせられるような不思議な誘惑を感じてしまう。
悪天候ほど未知の急峻な北穂高コースよりかつて知ったる奥穂高のルートの方が安心できるからだ。

翌日は頂上部は雲に覆われていたが、雨も上がり、青空も見えて時折陽も射してきた。

南稜に取りつく急斜面

迷うことなく進路を北穂高岳に定める。

涸沢小屋から大岩を過ぎると草場のつづら折れの道になる。

高山植物を右、左に見ながら高度を上げてゆく。

落石の危険を注意しながらガレ場を横切ると、50mくらいあるだろうか鎖や梯子のかかる急傾斜の岩場に取りつく。

急峻な南稜

そこを過ぎるといよいよ南稜の尾根の岩稜地帯に入る。

高度を上げるにつれガスが出てきた。

遠目も利かず、ペンキの目印が頼りだ。

いきなりスパッと切れ落ちた稜線上に出るとひやっとするが、かえってガスで下が見えないので恐怖感は薄れる。

南稜の半ば付近で上から下りてきた人に声をかけられた。

南稜の断崖の登り

実は、天候が回復したら北穂から涸沢岳経由で奥穂高山荘まで行きたいと思っていた。

そのことを話すと涸沢岳直下が崩落していて危険だからやめた方がよいと聞かされる。

その人は(二人)腕章を付けた山岳パトロール員だった。

天候の回復も見込めなかったので素直に忠告を受け入れ、今日は北穂高小屋泊まりとする。

ガスの中に浮かぶ松濤岩

ゴツゴツした岩場を登りきると、頂上近くで長大な急斜面のガレ場のトラバースが待っていた。

私の苦手な登山道である。

つい滑落する姿を想像してしまい足がマジですくむ。

美砂子にそれを悟られまいと慎重になり過ぎるのがいけない。すっかり見透かされてしまっているのがわかる。

ここでもガスのお陰で高度感も半減しているので心理的には助かっている。

北穂高岳山頂

覆いかぶさるような大きな岩(松濤岩)の下を廻り込むようにして、雲の中で見えないが垂直に深く切れ落ちた滝谷の断崖のヘリをひと登りした所が北穂高岳頂上となる。

ガスに雨が混じる天候となり、頂上直下の北穂高小屋のテラスから見えるはずの大キレットに続く槍ヶ岳の雄大な景色はついに見ることができなかった。

ソバナ

ヨツバシオガマ

チシマギキョウ

雨の北穂高小屋

穂高連峰で最高所の3010mにある北穂高小屋では空気が薄いのと展望が得られない落胆で体が重く呼吸も苦しくなり早々に布団に入った。

翌日も終日朝から雨模様。遠目は全く効かず、そのまま後ろ髪をひかれる思いで下山。

一気に横尾山荘まで降りてそこで泊まることにする。
ここでは風呂に入れるのが何より嬉しい。

北穂高岳下山



上高地から入山して四日目。横尾から徳沢、明神、そして上高地に下るにつれ観光客がどっと増えてくる。

山から下りてきたときはいつもそうだが俗世間に引き戻されたような妙な気分になっていた。

やはり深い山は別世界。心の転地療法で爽快な気分を味わえるのは天候に恵まれなくてもそれはそれでまたいいものである。


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